Geminiの画像生成を10枚作って実力検証してみた
「Geminiって文章だけじゃなくて画像も作れるんです」——知っていましたか?
ChatGPTが画像生成で話題を集めていますが、GeminiもGoogleの画像生成AIを搭載していて、スマートフォンからでもブラウザからでも手軽に使えます。
結論から言うと、テキスト描画の精度が想像以上でした。バナーやロゴ文字を画像に入れたいケースなら、Geminiはかなり実用的。
この記事では実際に10ジャンルの画像を生成して、得意なこと・苦手なことをまとめました。使う前に「品質が分からなくて不安」という方の参考になれば。
Geminiの画像生成機能をざっくり解説
まず仕組みをざっくり説明します。
GeminiのアプリやWebサイトで画像生成を使うと、裏側ではGoogleのAI画像生成技術(Imagen 4等)が動いています。テキスト描画の精度向上と高品質な出力が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生成モデル | Imagen 4 / Gemini Image Generation |
| 対応解像度 | 1K〜4K(プランによる) |
| 主な特徴 | テキスト描画精度が高い、SynthID透かし付き |
| 使える場所 | Geminiアプリ / ブラウザ(gemini.google.com) |
| アクセス方法 | Googleアカウントがあれば利用可 |
無料プランでも画像生成を試すことができますが、1日あたりの利用可能回数には制限があります(制限回数は時期やプランによって変動するため、アプリ内の制限表示でご確認ください)。高品質な出力や利用枠の拡張が必要な場合はGoogle AI Pro(有料サブスクリプション)が必要です。
要点はシンプル: Geminiのチャット画面に「〇〇の画像を作って」と打つだけで生成できます。 プロンプトを書く専門知識は不要です。
実際に10枚作ってみた
ここからが記事のメインです。10種類のジャンルで1枚ずつ生成して、結果を正直に評価します。各画像には使ったプロンプト・寸評・★評価(5段階)を添えています。
① 風景写真風
プロンプト: 「夕焼けの湘南海岸をリアルな写真風で」
光の表現がリッチで、「写真っぽい」クオリティが出ています。遠景の描写はかなり自然。ただしリアル感を求めると、波の細かい形状など画面の細部にAI感が残る場面もありました。ブログのヘッダー画像やイメージビジュアルとしては十分実用的です。
評価: ★★★★☆(4/5)
② イラスト風
プロンプト: 「カフェで本を読む猫のイラスト」
温かみのあるテイストが出ていて、ブログのアイキャッチやSNSへそのまま使えそうなクオリティ。「イラスト」という指示に素直に従ってくれる印象で、追加の微調整も少なくて済みます。シンプルな指示でここまで仕上がるのはコスパが高い。
評価: ★★★★★(5/5)
③ テキスト入りバナー
プロンプト: 「”SALE 50% OFF”と書かれたECサイト用バナー」
ここが一番驚いたポイントです。テキスト「SALE 50% OFF」が正確に画像内に描写されていました。AIが生成した画像で文字が正確に入ることは珍しく、GeminiのAI画像生成技術のテキスト描画精度の高さが光ります。英語テキストの精度が特に安定しています。
評価: ★★★★★(5/5)
④ ブログ用アイキャッチ
プロンプト: 「ブログ記事用アイキャッチ、テーマはAI」
「AIらしさ」を感じるビジュアルは問題なく出てきます。ただし「このブログのテイストに合わせて」という細かいブランド指定は難しく、複数枚生成して選ぶ前提で使うのが現実的です。ゼロからデザインするよりずっと早いので、これで十分という方は多いはず。
評価: ★★★★☆(4/5)
⑤ ロゴ風
プロンプト: 「コーヒーショップのミニマルなロゴ」
ミニマルなデザインは得意です。シンプルな構成であれば実用レベルの出力が出てきます。ただし「ロゴとして商用利用する」ケースでは、利用規約(Google利用規約)の確認が別途必要です。ラフデザインの叩き台として使うのがおすすめ。
評価: ★★★★☆(4/5)
⑥ 人物(実写風)
プロンプト: 「オフィスでPCに向かうビジネスパーソン」
全体の構図は自然に仕上がりますが、「髪型をこうして」「表情を笑顔に」「ポーズを変えて」という細かい指定を重ねると不安定になることがありました。汎用的なビジネスイメージとしては十分使えますが、特定のシーンを再現したい場合は枚数を生成して選ぶ必要があります。
評価: ★★★☆☆(3/5)
⑦ 食べ物(ラテアート)
プロンプト: 「おしゃれなカフェのラテアート、真上アングル」
質感の再現がうまく、「おいしそう感」がちゃんと出ています。食品系のSNS投稿やブログの挿絵にはよく合う仕上がりでした。アングルの指定(「真上から」)も忠実に反映されていた点も好印象。
評価: ★★★★★(5/5)
⑧ 抽象・アート
プロンプト: 「サイバーパンク風の東京の夜景」
スタイル表現の幅はある程度あります。「サイバーパンク風」という雰囲気指示にきちんと反応してくれました。ただし「このアーティストの作風で」というような細かいスタイル指定は、ChatGPT(ChatGPT Images 2.0)の方が自由度が高い印象です。大まかな雰囲気指示なら十分使えます。
評価: ★★★★☆(4/5)
⑨ 図解・インフォグラフィック
プロンプト: 「AIの仕組みを説明するシンプルな図解」
図解系はまだ難しいです。テキストは入れてくれますが、複数の要素を論理的な配置でレイアウトするのは現状の生成AIの苦手分野で、Geminiも例外ではありませんでした。実用的な図解を作りたい場合は、専用ツールと組み合わせる前提で使いましょう。
評価: ★★☆☆☆(2/5)
⑩ 会話での修正・編集
プロンプト: ③のバナー画像をベースに「背景の色を青から赤に変えて」と追加指示
Geminiの面白い特徴のひとつが、チャット形式で「ここを変えて」と指示して生成画像を編集できる点。完璧ではありませんが、おおよその修正は反映してくれました。「出力して終わり」ではなく「会話しながら仕上げる」体験ができるのは、直感的で使いやすいです。
評価: ★★★★☆(4/5)
良かった点 / 微妙だった点
10枚生成してみてのまとめです。
良かった点:
- テキスト描画の精度が高い——英語テキストをバナーやロゴに入れる用途で実用レベル
- シンプルな指示でもそれなりに使える出力が出てくる——「おしゃれな〇〇」程度の大雑把な指示でOK
- 会話で修正できる——Geminiの強みである「チャット形式での調整」が画像にも適用できる
- Googleアカウントがあればすぐ使える——追加の登録やアプリ導入は不要
微妙だった点:
- 人物の細かい指定(ポーズ・表情)はまだ不安定なことがある
- 複雑な図解・インフォグラフィックには向かない
- スタイル指定の自由度はChatGPT(ChatGPT Images 2.0)の方が高い場面も
- 日本語テキストを画像内に入れるのは英語より精度が落ちる傾向
ChatGPTの画像生成との違い
正直に比較すると、こんな感じです。
| 観点 | Gemini(Imagen 4等) | ChatGPT(ChatGPT Images 2.0) |
|---|---|---|
| テキスト描画 | ◎(英語は特に強い) | ○ |
| スタイル指定の自由度 | ○ | ◎ |
| シンプルな指示での仕上がり | ◎ | ◎ |
| 会話での編集 | ◎ | ○ |
| Googleサービス連携 | ◎ | × |
| API利用(開発者向け) | ◎(Imagen API) | ◎ |
どちらが上ということではなく、使い分けの問題です。テキスト入り画像やシンプルなビジュアルならGemini、スタイルにこだわった画像を作りたいならChatGPT——という使い分けが自然です。
AI全体の比較は#1の比較記事もあわせてどうぞ。
こんな人におすすめ
- ブログのアイキャッチを自分で作りたい人——デザイン知識ゼロでも使えます
- Googleサービスをメインで使っている人——GeminiはGoogleアカウントと親和性が高い
- テキスト入り画像(バナー・告知)を手軽に作りたい人——ここはGeminiの得意分野
- まず無料でAI画像生成を試してみたい人——Googleアカウントがあればすぐ始められます
まとめ
10枚作ってみた感想としては「想像より普通に使える」でした。特にテキスト描画の精度は、バナーや告知画像を自分で作りたい人にとって実用的なレベルです。
無料プランでの利用回数には制限がありますが、個人ブログのアイキャッチ程度なら十分賄える範囲です。まず触ってみるのが一番早いので、Geminiのチャット画面に「〇〇の画像を作って」と打ってみてください。
よくある質問
Q: Geminiの画像生成は完全無料?
A: Googleアカウントがあれば無料で試すことができます。ただし無料プランでは1日あたりの生成回数に制限があります。より多くの利用や高品質なプランはGoogle AI Proが必要です(価格は公式サイトでご確認ください)。
Q: 生成した画像の著作権は?
A: Google利用規約に準拠します。商用利用を検討する場合は最新の利用規約をご確認ください。
Q: 日本語プロンプトでも大丈夫?
A: 日本語でプロンプトを書いても生成できます。ただし画像内にテキストを入れる場合、英語の方が精度が安定している傾向があります。
Q: この記事の情報はいつ時点のもの?
A: 2026年7月時点の情報をもとに書いています。機能・制限・料金は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイト(gemini.google.com)でご確認ください。
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